■ 試験方法
引張強さと伸び率
■ 1.試料
1ロットから指定された数のボビンを抜き取る。
これらのボビンから1m解いて除去した後、10m採取し試料とする。
■ 2.試験方法
2.1 ゴムでライニングされた試料ホルダー
2つのゴムでライニングされたリングを試料ホルダーとして用意する。
リングがゴムでライニングされていない場合コードはリング上で切断し、正確な試験結果が得られない。
2.2伸び計
ビデオ式非接触伸び計を用いる。
(島津製作所社製 DVE-201)
2.3 準備
- (1) 試料ホルダーは引張強さ試験機に250±2.5mm の間隔で取り付ける。
- (2) 約2mのガラスコードを試料としてボビンから採取する。(このときガラスコードを折り曲げないよう注意する)
- (3) 試料を重ならないように上部リングに時計回りに3回巻き付ける。
- (4) (3)の糸端を上部ストッパーの2つのパイプ間に差し込み、下のパイプに反時計回りに3回まきつける。
- (5) 上部ストッパーのスクリューを締め、糸端を固定する。
- (6) 同様にして、試料のもう一方を下部リングに時計回りに3回巻き付ける。
- (7) (6)の糸端を下部ストッパーの2つのパイプ間に差し込み、下のパイプに時計回りに3回まきつける。
- (8) 下部ストッパーのスクリューを締め、糸端を固定する。
- (9) 上下のホルダー間に張られた試料に定規を当て白色顔料ペンを用い50mm間隔で標線を入れる。
■ 3.測定
破断強度及び破断時の伸びの測定はクロスヘッドスピード250mm/minで同時に実施する。
1ボビン当たり2つの試料を測定する。
破断強度は0.01kgfまで、破断時伸びは0.001mm(L)まで測定する。
4.計算と記録
破断強度は平均値を単位N、小数点以下1桁で記録する。
破断時の伸び率は下記の数式で計算し、小数点以下1桁に丸める。